40代になり「妊娠したかも?」と不安に感じることありますよね。
特に避妊に失敗してしまった場合、その不安はいっそう強まってしまいます。
そこで、こちらの記事では、次の項目についてご紹介します。
40代の自然妊娠の確率
避妊に失敗したと思った時の対処法について
避妊はいつまでしたらいい?
避妊に失敗したかも!?と思った時に、すぐに取るべき対処法が参考になると幸いです。
40代の自然妊娠の確率はどのくらい?
女性の年齢と妊孕力(にんようりょく)の変化
参考:日本生殖医学会
日本生殖医学会によると、女性は年齢とともに妊孕力(にんようりょく/妊娠する力)が低下すると言われています。
上のグラフを見てみると、30代に比べ40歳から妊娠する力は急激に減っており、さらに45歳以上になると10%以下になっています。
40代の妊娠する力が減っているとはいえゼロではないので、妊娠を望んでいないのなら、40代の方も避妊をした方が良いでしょう。
それでは、妊娠したくないのに「避妊をしなかった」「避妊に失敗してしまった」場合、どうしたらよいのでしょうか?
では次に、万が一の時に利用できる、緊急避妊の方法をお伝えしますね!
避妊に失敗した時の対処法(緊急避妊方法)について解説!
避妊に失敗したと思った時の緊急避妊方法として主に下記の2つがあります。
- アフターピル(緊急避妊薬)の服用
- 銅付加IUD(子宮内避妊器具)の使用
この2つの方法について詳しく解説していきますね!
1.アフターピル(緊急避妊薬)を服用する
アフターピル(緊急避妊薬)とは
アフターピルとは避妊に失敗した場合や避妊せずに性行為をしてしまった場合や、避妊をしたけど妊娠の不安がある時に用いられる緊急避妊方法です。
アフターピルは性交後に服用することで、妊娠の確率を大幅に減少させることが可能なお薬です!
アフターピルの種類
アフターピルは以下の3種類になります。
①ヤッペ法
②レボノルゲストレル法
③ウリプリスタール法
以下の表のように、それぞれ性交後からの服用時間により妊娠阻止率が変わってきます。
➀ヤッペ法 | ②レボノルゲストレル法 | ③ウリプリスタール法 | |
---|---|---|---|
妊娠阻止率 | 約57%(72時間以内の内服) | 約81%(72時間以内の服用) 妊娠阻止率は性交後 24時間以内の服用:95% 25時間~48時間の服用:85% 49時間~72時間の服用:58% | 約98%(120時間以内の服用) |
①ヤッペ法は他のアフターピルと比べ、安く購入できますが、妊娠阻止率が低いのと、副作用が出やすいことから、医療機関ではあまり推奨されていません。
次に、それぞれの妊娠阻止率とメリット・デメリットを比較してみました。
種類 | ➀ヤッペ法 | ②レボノルゲストレル法 | ③ウリプリスタール法 |
---|---|---|---|
メリット | ・アフターピルの中では比較的安い (4,000円台) | ・1回服用(処方後すぐ1錠) ・効果が高い ・副作用が少ない | ・有効な時間120時間以内と長い ・1回服用(処方後すぐ1錠) ・効果が高い ・副作用が少ない |
デメリット | ・2回服用しなければならない ・吐き気などの副作用が出やすい・ | ・ヤッぺ法よりピルの価格が高い (8,000円台~12,000円台) ・性交後の服用時間が遅くなるほど妊娠阻止率が低くなってしまう | ・レボノルゲストレル法よりピルの価格が高い (8,000円台~16,000円台) ・国内非承認なので、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外 |
病院やクリニックでよく処方されるアフターピルは、②レボノルゲストレル法です。
レボノルゲストレル法は、③ウリプリスタール法よりも比較的安く、1回の服用で効果が高く副作用が少ない、そしてなにより国内で承認されているということから、多くの医療機関で取り扱われています。
アフターピルは性交後から服用するまでの時間が短いほど効果が高い
レボノルゲストレル法は、上の表のように、性交後の服用時間が遅くなるほど妊娠阻止率が低くなってしまうのがデメリットです。
一方でウリプリスタール法は120時間(5日)以内に服用すれば、約98.9%という高い妊娠阻止率となっています。
しかし、性交後120時間以上たってからの服用の妊娠阻止率は約75%と下がってしまいますので、注意が必要です。
ウリプリスタール法のアフターピルは、日本ではまだ承認されていませんが、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)では緊急避妊薬として認可されており、海外では主流の緊急避妊薬です。
アフターピルは早く服用した方が効果か高いので、今後、万が一避妊に失敗したかもと思った時すぐに飲めるよう、手元にストックがあると安心ですね。
アフターピルの服用に注意が必要な人・服用できない人
アフターピルには服用に注意が必要な人・服用できない人がいますので、以下の項目に当てはまる方は、処方前に必ず医師に相談してください。
- ピルやホルモン薬にアレルギーがある人
(服用した時にかゆみや蕁麻疹が出たことがある) - 既に妊娠している可能性がある人
- 肝炎、肝確変、肝がんなどの肝障害を持っている人
- 心疾患または腎疾患にかかったことがある
- 特定の薬を服用中の人
(抗てんかん薬や特定の抗生物質など)
現在薬を服用中の人は、薬の種類によってアフターピルの効果を低減する可能性がありますので、事前に医師や薬剤師に相談してください。
オンライン診療では、アプリやLINEから事前に相談ができるクリニックもありますので、ぜひ活用してみて下さいね!
アフターピルの副作用
アフターピルで処方されることが多い「レボノルゲストレル錠(レボノルゲストレル法)」で一番多い副作用は消退出血(46.2%)※です。
※参照:緊急避妊薬レボノルゲストレル錠一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)
血中の2つの女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンが減少することにより子宮内膜が剥がれ落ちて出血すること
アフターピル服用から2日~3週間後くらいに消退出血が確認できると、避妊に成功している可能性が高いです。
しかし、服用後の出血が消退出血と判断するのは難しく、不正出血の可能性もありますので、出血だけでは避妊の成功を判断できません。
服用から3週間後ぐらいに、妊娠検査薬や病院を受診して、避妊できたかを確認すると安心です。
他の副作用には「吐き気」「頭痛」「下腹部痛」などがありますが、他のピルと比べアフターピル(レボノルゲストレル法やウリプリスタール法副作用の頻度は少ないと言われています。
頻度には個人差がありますので、副作用が心配な方は、アフターピルと一緒に吐き気止めなどの副作用緩和薬を処方してもらいましょう。
アフターピルの入手方法
アフターピルは医療用医薬品のため、基本的にはクリニックを受診し、処方してもらわないと購入ができません。
アフターピルを取り扱っているネット通販がありますが、海外から個人輸入している薬には医薬品ではない偽造品や不純物が混入している粗悪品の可能性もあり、重篤な健康被害などさまざまなリスクを伴いますので、病院やクリニックで処方してもらうようにしましょう。
アフターピルを処方してもらうには、以下の病院やクリニックを受診する必要があります。
- 病院(産婦人科)
- オンライン診療特化のクリニック
アフターピルは保険診療されず自費診療となるので、診察料やピルの料金は医療機関によりさまざまです。
オンライン診療のクリニックなら診察料が0円のクリニックもあり、病院よりも安く購入できますよ!
オンライン診療のメリットは他にもあります。
- 待ち時間がほどんどない
- 近くに婦人科がない場合や、時間がない場合でも利用できる
- 人目を気にせず診察・処方してもらえる
- 身バレする心配がない
- 電話やチャットでの診察も可能(顔出し不要)
- 24時間診察してもらえるクリニックもあり
- 土日祝日も診察可能なクリニックが多い
- アフターピルをまとめ買いできるクリニックもある
- アフターピルと妊娠検査薬も一緒に購入できるクリニックもある
- LINEなどで相談することができる
- 保険証が不要(自由診療の場合)
人目を気にせず、土日祝日も診察し処方してもらえるのは、オンライン診療の最大のメリットですね!
妊娠検査薬で確認したい方に便利な「妊娠検査薬セット」があるクリニックや、アフターピルを手元に持っておきたい方に便利な「まとめ買いができるクリニック」もあります。
アフターピルの妊娠阻止率は100%ではないため、アフターピルを服用した約3週間後に妊娠検査薬で確認すると安心ですよ
アフターピルを処方してくれるオンライン診療には、診察料が無料や24時間365日土日祝日診療OKのクリニックもあるんです!
そこでクリニックを5院比較してみました。
・アフターピルの価格や診察料など
・お届けのスピード
・配送やお届け方法についてなど
・診療時間や診察方法など
計14項目で厳選した5クリニックを徹底比較し、価格が安いクリニックもご紹介していますので、アフターピルの処方を検討している方はぜひ、参考にしてみて下さいね。
まずはお医者さんと話をして、あなたに合ったピルを選んでもらってくださいね!
2.銅付加IUD(子宮内避妊器具)を使用する
その他の緊急避妊方法としては、銅付加IUD(子宮内避妊器具)があります。
銅付加IUD(子宮内避妊器具)は、銅線を巻いたT字型の子宮内避妊具で、銅の働きにより精子の運動を阻害、受精卵の着床を防ぎます。
性行為後120時間以内に子宮内に装着することで、緊急避妊が可能です!
銅付加IUDを挿入してもらうには、産婦人科を受診する必要があります。
挿入時の痛みを感じる方や、子宮の壁を穿孔するリスクなどデメリットもありますので、医師とよく相談することが重要です。
避妊はいつまでしたらいい?
40代以降も生理がある場合、妊娠する可能性がありますので、妊娠を望まないなら、閉経までは避妊が必要です。
12か月連続で生理が来ていないということが、閉経の最も一般的な診断基準となります。
他にも閉経前の前兆があるかどうかの「症状の評価」や、「血液検査」も合わせて婦人科でしてもらうことで、閉経したかを正確に判断できますよ!
⇩下の記事では、避妊をやめる時期や、40代・50代におすすめの避妊方法について詳しく解説していますので、よかったら参考にしてみて下さいね!
まとめ
40代以降も閉経する前までは、妊娠の可能性はあります。
妊娠を望んでいない場合、避妊に失敗したと思った時は、すぐに対処することが重要です。
こちらの記事では、緊急避妊方法として
- アフターピル(緊急避妊薬)の服用
- 銅付加IUD(子宮内避妊器具)の使用
上記2種類の方法をおすすめしています。
特にアフターピルはオンライン診療を利用すると、待ち時間がほとんどなく土日祝日も診察してもらえ、人目を気にせず処方してもらえるなどのメリットがあり便利です!